しみ・くすみ・そばかす
しみ・くすみ・そばかす
「しみ」「くすみ」あるいは「そばかす」は、どれも肌の色が変わって見える状態を指す言葉ですが、実は正式な医学用語ではありません。日常的にしみ・くすみと呼ばれる状態には、医学的にはいくつかの異なる色素変化が含まれます。(そばかすもその一つです)
もちろん、患者さんご自身がしみの種類を正確に見分ける必要はありません。ただ、「しみ・くすみと呼ばれるものにもいくつかのタイプがあり、原因によって治療の選び方が変わる」という点だけ知っておくと安心だと思います。
しみの種類
くすみは、医学的に「病気」として明確に定義されているものではありません。そのため、ここでは一旦「しみ」に話を絞ってご説明します。
一般的にしみと呼ばれているものは、実は見た目や成り立ちの違いによって、大きく6つのタイプに分けられます。(細かく言えば、さらに他の種類もあります。)それぞれ特徴が異なるため、「どのタイプのしみなのか」を理解することが、治療方法を選ぶうえでとても大切になります。
基本的には、どのしみもメラニンが増えること、あるいはメラニンを作る細胞(メラノサイト)が増えたり、元気になりすぎたりすることが原因と考えられています。このあと、それぞれのしみの特徴を順番に見ていきましょう。
①老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)
老人性色素斑は、長年の紫外線曝露による老化現象と言われています(光老化)。日光に当たりやすい顔、手の甲、腕などにできやすく、年齢を重ねるごとに増えていく傾向があります。大きさは数ミリから数センチまで様々です。初期は薄い茶色ですが、徐々に濃くなります。
②肝斑(かんぱん)
肝斑は、30~40代の女性に多く、頬骨のあたりや額、口の周りに左右対称に現れる薄茶色のシミです。輪郭がぼんやりとしているのも特徴です。ホルモンバランスの乱れや紫外線、摩擦などの刺激、さらに遺伝的要因も関わっていると考えられています。刺激を受けると増悪しやすく、治療が難しいシミの一つです。
③PIH/炎症後色素沈着(えんしょうごしきそちんちゃく)
PIHは、炎症を起こした皮膚にメラニンが過剰に産生・沈着することで生じます。ニキビ、虫刺され、軽いやけど、摩擦など、様々な原因で起こる皮膚の炎症が引き金となります。炎症の程度が強いほど、色素沈着も濃く、広範囲になる傾向があります。PIHは時間の経過とともに薄くなることもありますが、完全に消えない場合もあります。
④脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)
脂漏性角化症は、加齢とともに増加する良性のイボです。イボは盛り上がった病変のイメージがありますが、脂漏性角化症の初期段階では平坦に近いこともあり、シミとしてご相談いただくことも少なくありません。紫外線や遺伝的要因などが関係していると考えられており、色は肌色から褐色、黒色まで様々で、表面がざらざらしているのが特徴です。
⑤雀卵斑(じゃくらんはん)(=そばかす)
そばかすは、主に遺伝的要因によって生じる小さな茶色い斑点です。鼻や頬などに多く見られ、幼少期から現れることが多いです。紫外線を浴びると濃くなる傾向があり、特に春から夏にかけて色が濃くなります。
⑥ADM/後天性真皮メラノサイトーシス(こうてんせいしんぴメラノサイトーシス)
ADMは、頬骨の高い位置などに左右対称に現れる青みがかった灰色のシミです。20代から40代の女性に多く発症し、紫外線やホルモンの影響が考えられています。その原因は完全には解明されていませんが、真皮と呼ばれる皮膚の少し深い場所にメラノサイト(メラニン色素を作る細胞)が増加して色素を産生することでADMが生じます。
このようなお悩みはありませんか?
・最近しみが増えてきた
・顔全体がくすんで見える
・そばかすが気になる
・ファンデーションで隠しきれない
・肌のトーンを整えたい
・自分に合った治療法を知りたい
当院のしみ・くすみ・そばかす治療
しみやくすみのお悩みは、その種類や肌質によって適した治療法が異なります。
湘南台で美容皮膚科をお探しの方に向けて、当院では皮膚科専門医による診察のうえで治療方針をご提案しています。
※治療効果や必要回数には個人差があります。
➀IPL(ノーリス)
ノーリスは、しみ・そばかす・くすみ・赤みなどのお悩みに使用されるIPL(Intense Pulsed Light)治療機器です。
幅広い波長の光を照射することで、肌全体の色調改善を目指します。
当院ではノーリスによる施術を医師が担当しています。
IPL治療は看護師が施術を行う施設もありますが、当院では診察から照射まで医師が一貫して行い、お肌の状態を確認しながら治療を進めています。
➁ZO® SKIN HEALTH(ゼオスキンヘルス)
ゼオスキンヘルスは、皮膚科医 Dr. Zein Obagi によって開発された、医療機関専売のスキンケアプログラムです。
単に「しみを薄くする」「くすみを改善する」ことだけを目的とするのではなく、肌を健やかな状態へ導き、本来の力を引き出すことをコンセプトとしています。紫外線によるダメージや色素沈着、肌質の変化など、さまざまなお悩みに応じた製品が用意されています。
当院では、しみ・くすみ・そばかすでお悩みの方に対し、ゼオスキンヘルスによるホームケアをご提案しています。
特にセラピューティックプログラムは、医師の管理のもとで行う集中的なスキンケアプログラムです。治療期間中は赤みや乾燥、皮むけなどがみられることがありますが、その反応も含めて経過を確認しながら進めていきます。
また、ゼオスキンヘルスは「しみ治療のためだけの化粧品」ではありません。
肌のハリやキメ、毛穴、透明感など、肌全体の状態を整えることを目指したスキンケアであり、
・しみやくすみが気になる方
・レーザー治療に抵抗がある方
・まずはご自宅でできる治療から始めたい方
・今後しみを増やしたくない方
にも選択肢の一つとなります。
当院では皮膚科専門医が肌状態を診察し、ライフスタイルやご希望も踏まえながら、その方に合った製品やプログラムをご提案しています。
➂メソナJ(エレクトロプレーション)
メソナJは針を使用せずに有効成分を導入できる経皮導入治療です。
ビタミンCやトラネキサム酸などを導入し、しみやくすみのお悩みに対する治療の選択肢としてご提案することがあります。
IPLやスキンケア治療と組み合わせて行う場合もあります。
しみの種類によって治療法は異なります
しみは種類によって適した治療法が異なります。
例えば、老人性色素斑ではIPL治療が選択肢となることがありますが、肝斑では別の治療を優先する場合があります。
自己判断で治療を開始するのではなく、まずは診察による適切な診断が重要です。
当院では皮膚科専門医が状態を確認し、それぞれの方に合った治療をご提案しています。
湘南ジンベエ皮膚科の特徴
➀皮膚科専門医による診察
しみやくすみは見た目が似ていても原因が異なります。
当院では日本皮膚科学会認定皮膚科専門医が診察を行い、状態に応じた治療方針をご提案しています。
➁医師によるノーリス照射
当院ではIPL(ノーリス)の照射を医師が担当しています。
診察時だけでなく施術時にも皮膚の状態を確認しながら治療を行っています。
➂湘南台駅東口から徒歩すぐ
当院は湘南台駅東口から徒歩すぐの場所にあります。
藤沢市だけでなく、横浜市泉区・綾瀬市・大和市などからもご来院いただいています。
④当院で行っている治療について
当院では、しみ・くすみの治療にあたって、お肌の状態を見極めながら、刺激をできるだけ抑えた方法を中心にご提案することを大切にしています。
例えば、肝斑が疑われる場合には、まずは肌に余計な負担をかけないことが何より重要だと考えています。そのため、生活習慣やスキンケアの見直し、体の内側からのアプローチを優先するケースが多くあります。
また、部分的なしみが気になる方、しみ・くすみ・肌質の変化が混在している方など、状態は本当にさまざまです。そうした場合には、外用によるケアや、顔全体のトーンを整える治療などを組み合わせながら、その方に合った方法を検討していきます。
なお、当院ではいわゆる「シミ取りレーザー治療」は行っておりません。ただし、「レーザーをおこなわない=選択肢が少ない」ということではなく、肌への負担や日常生活への影響を考えたうえで、有効と考えられる治療の選択肢をご用意しています。
そのため、
「今は積極的な治療をしない方がよい」
「まずはスキンケアや紫外線対策を丁寧に行うことが大切」
「当院での治療よりも、他院で可能な治療をご案内した方がよい」
とお伝えすることもあります。
当院が大切にしているのは、肌に過度な負担をかけず、日常生活を大きく変えずに無理なく続けられること、そして費用や治療のゴールも含めて、その方の生活にきちんと合っていることです。
無理に治療を進めることはありません。
その方にとって「なにが一番現実的で安全な治療か」を、一緒に相談しながら決めていく――それが当院のスタンスです。
湘南台でしみ・くすみ・そばかす治療、IPL(ノーリス)、ゼオスキン、メソナJによる美容皮膚科治療をご検討の方はお気軽にご相談ください。
参考文献
・Paasch U, Zidane M, Baron JM, Bund T, Cappius HJ, Drosner M, Feise K, Fischer T, Gauglitz G, Gerber PA, Grunewald S, Herberger K, Jung A, Karsai S, Kautz G, Philipp C, Schädel D, Seitz AT and Nast A. “S2k guideline: Laser therapy of the skin.” Journal der Deutschen Dermatologischen Gesellschaft = Journal of the German Society of Dermatology : JDDG 20, no. 9 (2022): 1248-1267.
・Borelli C and Fischer S. “[Chemical peeling for treatment of Melasma, pigmentary disorders and hyperpigmentation : Indications, effectivity and risks].” Der Hautarzt; Zeitschrift fur Dermatologie, Venerologie, und verwandte Gebiete 71, no. 12 (2020): 950-959.
